港湾技研報告

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港湾計画における財政に関する研究(第一報)−港湾管理者財政の現状と特徴−

港湾技研報告 VOL.018 NO.01 1979.03

執筆者矢島道夫,中村松子,稲村肇
所属設計基準部

要旨

 本論は,港湾管理者財政の現状を解析するとともに,将来
の管理者財政の状態を予測するためにシミュレーションモデ
ルを提案したものである。               
 資金運用表,企業会計方式による損益計算書及び港湾活動
と財政の関係を表わす指標を用いて,港湾管理者財政を解析
する方法を提示した。解析の結果,管理者財政の状態は,歳
出に占める義務的経費(管理費と公債償還費)と施設整備費
の割合の相違によって3つのグループに分けられること,及
び公共取扱い貨物量の大小によって明らかな違いがあること
がわかった。                     
 シミュレーションモデルは将来の歳入と歳出,経常収入と
経常支出を予測するものであり,得られた結果は,港湾施設
使用料等の料率と資金の調達方法等の財政運営政策の適否、
及び財政的観点から港湾計画の実行可能性を検討するのに有
用である。                      


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