港湾技研報告

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護岸のある海浜のてい線変形数値計算

港湾技研報告 VOL.018 NO.04 1979.12

執筆者小笹博昭,A.H.Brampton
所属海洋水理部 (海水汚染水理研究室)

要旨

 砂浜背後に護岸がある場合における,海浜数値変形の数値
計算モデルを提案した。本モデルは,いわゆる『one l
ine theory』を拡張したものであり,海浜変形の
過程は二つの段階に分けられる。第1段階では,浜幅が十分
に広く,護岸の存在は海浜変形に影響を及ぼさない。第2段
階では護岸が海浜変形に影響を与え,護岸前面における水平
なバームがなくなる。また沿岸漂砂量も減少し,第2段階の
終りには海浜は静的平衡の状態になる。         
 また,沿岸方向における波高変化を考慮した沿岸漂砂量公
式を提案した。                    
 以上のモデルに対する偏数分方程式は差分法によって解く
ことができる。モデルの応用として,徳島空港の海上埋立に
関する漂砂模型実験において得られたてい線と、数値計算に
よって予測されたてい線とを比較した。一般に良い一致が得
られた。                       


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