港湾技研報告

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走びょう中のいかりの挙動と走びょう抵抗力特性

港湾技研報告 VOL.018 NO.04 1979.12

執筆者清宮理,藤澤孝夫,輪湖建雄
所属構造部

要旨

 船舶から投びょうされたいかりが,走びょうして海底パイ
プラインを破損する危険性がある。この走びょうしているい
かりの挙動(いかりの姿勢および軌跡)を明らかにし,海底
パイプラインの適切な埋設深さの決定に資するため,X線撮
影法による室内模型実験を行った。また走びょう中のいかり
の抵抗力特性をは握するため,あわせて室内模型実験を行っ
た。その結果,以下に示す主要な結論を得た。1)砂質土地
盤中にいかりがその全長程度潜り込んだ場合,ややむねいか
りの全長の2〜3倍の距離を移動すればいかりは地表面に引
き出される。2)軟弱な粘性土地盤中では,地表面に引き出
されることなくいかりは地盤中を移動する。3)軟弱な海底
地盤に設置される海底パイプラインにおいては,いかりの貫
入量以上にパイプを埋設しておけば、走びょうによりパイプ
が損傷を受ける可能性は小さい。            


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