港湾技研報告

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大型矩形浮体の波浪中の動揺と係留力に関する研究(第1報)−模型実験による検討−

港湾技研報告 VOL.019 NO.03 1980.09

執筆者高山知司,永井紀彦,菊地治,諸石一幸
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 係留時の大形矩形浮体の動揺および係留系に働く力の推定
法として、数値計算による方法が注目されている。しかし、
現在のところ数値計算は新しい手法で有り、その妥当性およ
び精度についてはまだ十分に検討されていない。このため、
水理模型実験を実施し、その結果と当所が保有している数値
計算プログラムを用いて計算した結果とを比較検討した。検
討対象とした浮体は、390×97×26mの大型石油備蓄
船を想定し模型縮尺は1/50とした。実験波は不規則波と
規則波を作用させ、船体長軸から60°と90°の入射角を
もつ2通りの波向について検討した。          
 その結果、SURGINGを除いては、流体力係数に適切
な修正を加えることにより、計算値と実験値は比較的よく一
致し、断面分割法による数値計算プログラムで、大型矩形浮
体の動揺と係留力がある程度推定でき、設計に応用できるこ
とが明らかになった。


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