港湾技研報告

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土砂輸送パイプの摩擦に関する研究−ライニング材としてのポリウレタンエラストマの耐磨耗性−

港湾技研報告 VOL.020 NO.02 1981.06

執筆者岡山義邦,村上幸敏,浜田賢二
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 本報告は祖大粒子でしかもナイフェッジをもつような土砂
水混合物に対するポリウレタンエラストマの耐摩耗性を調べ
たものである。実験は水平ドラム式摩耗試験機により行われ
,ドラム壁面に取付けた鋼材(STPG38)とポリウレタ
ン4種の摩耗量を調べ,鋼材とポリウレタンの大摩耗性につ
いて比較した。使用土砂はナイフエッジをもつケイ石で,平
均粒径(d50)が4?と20?の2種類であり,細粒径に
対して延べ104日間,祖大粒径に対して延べ54日間の摩
耗実験を行った。                   
 この結果,ポリウレタンエラストマは祖大粒子の場合鋼材
に対して2〜12倍,細粒子に対しては14〜65倍の耐摩
耗性をもち,これは粒径に大きく影響されることがわかった
。さらに、今回試作した水平ドラム式摩耗試験機は、水平管
における櫂動流による管底部の摩耗機構にかなり近い摩耗条
件を実現し得る装置であることを確認した。


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