港湾技研報告

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水との連成を考慮した大型混成式防波堤の振動特性と動水圧

港湾技研報告 VOL.020 NO.04 1981.12

執筆者上部達生,野田節男,千葉忠樹,桧垣典弘
所属構造部

要旨

 釜石の湾口の大水深域(−60m)に建設が予定されてい
る混成式防波堤は,地震直後の津波防護を目的としており,
防波堤の耐震性の検討は重要な課題となっている。このため
,水中に制作した模型の振動実験及び有限要素法による地震
応答計算により,水の連成を考慮した大型混成式防波堤の振
動特性及び動水圧について検討した。          
 構造物−水連成系の有限要素法による地震応答計算手法を
実務で使う場合にはモデル化,定数の設定等に関し,実際の
現象を表現できるかどうか十分な検討が必要である。このこ
とをふまえて構造物−水連成系の有限要素法による地震応答
計算結果と模型振動実験の振動特性と動水圧の測定結果の比
較検討により計算手法の検証を実施した結果,ここで検討し
た地震応答計算手法が妥当なものであることが確認された。


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