港湾技研報告

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超音波式波高計の改良とその効果について

港湾技研報告 VOL.021 NO.01 1982.03

執筆者高橋智晴,佐々木弘
所属水工部

要旨

 1969年に著者等が開発した超音波式波高計水中発射型
を全国各地で運用していると,その測定記録の中に異常な波
形が出現するという測定障害が発生し,その改善が必要とな
った。                        
 異常波形の発生要因を実測により検討したところ,砕波な
どにより海中に混入した気泡群と海底から舞上がった浮遊土
砂などによる音波の著しい減衰と異常な反射であることが判
明した。                       
 このような実態をふまえて,改良回路として受波信号のレ
ベルに応じて音波出力を自動調節するAPC回路とトリガレ
ベルを自動設定して信号検知を行なうATL回路を考察した
。                          
 改良された波高計による測定障害の改善度は、在来方式と
の比較観測の結果によれば、総合的にみて90%、障害の内
容によってはそれ以上と求められた。


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