港湾技研報告

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下層2層流についての実験的研究

港湾技研報告 VOL.021 NO.01 1982.03

執筆者加藤始,中野晋,池田高則
所属海洋水理部

要旨

 小型の2層流実験水路(幅15?,高さ30?,全長3.
1m)を使って、静止した真水層の下に塩水を流す下層の2
層流実験を行った。平均流速分布や乱れはホットフィルム流
速計を使って測定した。なお、実験は水路幅5?及び15?
の場合について行った。                
 実験の結果から、連行係数Eは層平均リチャードソン数R
t.のみの関数とはいえず、下層流の乱れが増すとEも大き
くなる。15?幅で乱れが大きい場合には、(式)の関係が
得られた。                      
 密度分布の特性長lpは内部波の発生と密接に関係すると
ともに、Rt.の関数であることが示された。また、乱れの
測定結果から、水平・鉛直2方向の乱れの分布や代表点での
パワースペクトル、並びにレイノルズ応力の分布の示し、鉛
直流速分布の測定結果から、界面の少し下でCsanady
が提案した界面法則と動揺の対数法則が成り立つことが確認
された。


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