港湾技研報告

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定率ひずみ方式による急速圧密試験の混合土への適用性

港湾技研報告 VOL.022 NO.01 1983.03

執筆者梅原靖文,松本一明,石井一郎
所属土質部 動土質研究室

要旨

 砂と粘土の混合土の圧密特性の評価に関連し、定率ひずみ
圧密試験法の混合土に対する適用性を調べた。すなわち、試
験方法、ひずみ速度及び土のタイプ(塑性指数Ip)がc〜
logσ′特性、圧密定数及び圧密降伏応力などに及ぼす影
響を検討した。その結果、精度の良い間隙水圧測定に配慮し
た供試体作成法及びセットの方法を採用することにより、I
pが13程度以上の土に対しては、定数ひずみ圧密試験の結
果は標準圧密試験結果と実用上良好な対応を示し、急速圧密
試験法としての観点からの有用性が確認された。また、Ip
がさらに小さくなると圧密係数cυ決定上制約のある標準圧
密試験に比べて定率ひずみ圧密試験法の有効性が一そう顕著
となることが指摘された。さらに、シルト分の多い地盤の圧
密による強度増加の推定に関連し、定率ひずみ圧密試験結果
の活用性を示した。                  


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