港湾技研報告

一覧へ戻る

老化にともなうアスファルトコンクリートの性状変化−70℃の熱履歴による促進老化の場合−

港湾技研報告 VOL.022 NO.02 1983.06

執筆者八谷好高,福手勤,佐藤勝久
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 アスファルトコンクリートの老化をもたらす自然環境の要
因として熱を取り上げ、老化がアスファルトコンクリートの
力学性状や温度応力クラックの発生に及ぼす影響を室内試験
により明らかにした。同時に施工目地の力学性状にも考察を
加えた。                       
 その結果、老化にともなって、アスファルトコンクリート
が硬く、もろくなること、温度応力クラックが発生しやすく
なることが認められた。また、施工目地のあるアスファルト
コンクリートは、ないものに比べて、熱履歴および繰返し温
度変化により破壊しやすいこと、目地の種類別ではコールド
ジョイントが最も破壊しやすいこともわかった。アスファル
トコンクリートの老化防止策としてはアスファルト量の適度
な増加が妥当性なものであることが示された。      


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.