港湾技研報告

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2次元アレーによる地震動の観測と解析(第一報)−1977年6月4日東京湾北部の地震−

港湾技研報告 VOL.022 NO.02 1983.06

執筆者土田肇,井合進,倉田栄一
所属構造部

要旨

 本報告では、1974年4月から羽田で行っている2次元
アレー観測とこの観測により得られた解析結果について報告
した。アレーの全長は2500mである。本報告の前半には
、第2報以下に続く報告のことも念願において、観測システ
ムや記録の処理方法等、一連の研究の基本となる事項につい
て取りまとめた。                   
 本報告の後半においては、羽田の直下からややずれた位置
に震源を持つ小地震の記録の解析を行った。その結果、重複
反射理論の適用性を支持する結果が得られた。また、相隣れ
る二点への入射波の到達時刻の差を求めるための方法として
、本報告で考えた地震波の伝播モデルが有効である可能性が
示された。一方、入射波の波形とその大きさは、2000m
離れた相隣れる2点間では似ていないことが示された。  


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