港湾技研報告

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波力発電ケーソンの空気出力効率の解析−波エネルギーに関する研究 第1報−

港湾技研報告 VOL.022 NO.03 1983.09

執筆者小島朗史,合田良実,鈴村諭司
所属水工部 (波エネルギー研究室)

要旨

 空気タービン方式の波力発電ケーソンを対象に、理論およ
び実験によってその空気出力特性ならびに水理特性について
検討した。                      
 理論は熱力学的考察に基づいて入射波の条件と空気室の応
答とを接続して導いたもので、入射波などの水理条件と空気
室諸元とを与えれば、空気出力効率や空気室内の圧力変動を
解析的に求めることができる。空気出力効率の計算値は周期
の比較的長い条件(h/L<0.25)でノズル比が小さい
条件(ε<1/50逢において実験結果と良く適合している
 効率を最大とする空気室の諸元は入射波の条件によって変
化するが、最適ノズル比はε=1/300〜1/125、空
気室幅はB/h=0.8〜1.5、カーテンオォール没水水
深dc/HI=0.5〜1.0程度である。       
 以上から、ある一定の波浪条件に対し、効率を最大とする
空気室の諸元を求めることができるようになった。    


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