港湾技研報告

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川崎港海底トンネルでの地震応答観測と応答解析

港湾技研報告 VOL.022 NO.03 1983.09

執筆者清宮理,西澤英雄,横田弘
所属構造部 (沈埋構造研究室)

要旨

 川崎港海底トンネルでは、地震計、鉄筋計、表面ひずみ計
等の各種の測定計器が沈埋トンネル内部及び周辺地盤に設置
されている。1979年10月以来これらの観測計器を用い
た地震応答観測が行われており、1982年末までに14個
の地震波記録が取得された。取得された地震記録の解析を行
い、当沈埋トンネルの地震応答特性を調べた。      
 沈埋トンネル軸線沿いの各地点での地震波の軌跡、振幅等
を整理したところ、地震の性質によって沈埋トンネルの振動
特性が異なることが判明した。また、沈埋トンネルに生ずる
ひずみの値と地震の諸元との関係を求めた。       
 地震波の伝揺の現象を考慮した質点系モデルによる動的応
答計算法の整備を行った。この計算法を用いて動的応答計算
を実施したところ地震応答観測から得られた結果を良く説明
できることがわかった。したがってこの動的応答計算手法の
有用性が認められた。                 


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