港湾技研報告

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大型三軸圧縮試験による捨石材のせん断特性に関する考察

港湾技研報告 VOL.022 NO.04 1983.12

執筆者荘司喜博
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 港湾構造物に特有の、捨石で構築された基礎マウンドの支
持力解明に必要な捨石材の力学特性に関する基礎的知見を得
ることを目的として、現地調査と室内試験を行った。現地調
査では、代表的な産地4箇所の捨石材の粒度と形状を把握し
た。室内試験は、捨石材の粒度を反映させた、最大粒径が2
00?〜25.4?の範囲にある7種類の砕石についての、
大型供試体(120?×240?と30?×60?の2種)
による三軸圧縮試験および締固め試験である。得られたおも
な知見は以下のとおり。?捨石材は均等係数が1.3〜2.
5の非常に粒度の悪い材料である。?捨石材と相似粒度をも
つ砕石の試験結果からせん断中の挙動とせん断強さに関する
特徴を把握した。??の特徴は、粒度の悪さに帰因するせん
断強中の粒子破砕に深く関係する。?sinφ0を指標とす
る実用的な破壊基準および応力とひずみの関係の近似方につ
いて考察を加えた。                  


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