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重複波による防波堤前面での二次元的海底洗掘−底質の移動機構に着目した研究−
港湾技研報告 VOL.023 NO.01 1984.03
執筆者 | 入江功,灘岡和夫,近藤隆道,寺崎賢次 |
所属 | 水工部 (漂砂研究室) |
要旨 | 比較的設置水深の大きい混成堤式防波堤前面の洗掘機構を 実験的に調べ、現地スケールの二次元的洗掘現象を正しく模 型内に再現する方法について検討した。重複波による底質移 動機構をまず底面条件の簡単な水平固定床の場合について調 べ、さらに底面が人工粗度を有する場合、移動床の場合と系 統的に調べた。底質移動機構を調べるにはレーザートップラ ー式流速計を用いた。その結果、重複波の下での底質移動に は波と底質の条件によって底質が節から腹へ向かう方向に移 動する場合と、逆に節から腹へ向かって移動する場合がある ことがわかった。さらにこの違いによって移動床での海底洗 掘が、節の位置で洗掘されて腹の位置で堆積されるタイプと 、腹と節の中間で洗掘されて節の位置で堆積するタイプに分 かれ、現地においては前者のタイプが生していると推定され た。しかもこのタイプの洗掘が発生する条件は、進行波の底 面流速ubと底質沈降速度ωとの比がub/ω>10である ことがわかった。 |
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