港湾技研報告

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波力発電ケーソンに働く波力特性に関する実験−波エネルギーに関する研究 第2報−

港湾技研報告 VOL.023 NO.01 1984.03

執筆者小島朗史,鈴村諭司
所属水工部 (波エネルギー研究室)

要旨

 空気タービン方式の波力発電ケーソンを対象に、その波力
特性を明らかにし波力安定性および部材波力について検討し
たものである。稼働時の条件としてノズル比ε=1/100
、保護対策としてε=0,1/3の3条件を比較した。  
 波力発電ケーソンの部材に働く波力はε=1/100の条
件で最も小さく、最大1.0wH程度の等分布波力が働くと
考えてよい。一方、ε=0の場合には波高Hとカーテンウォ
ール没水水深dとの比H/dが2以上となる条件で、最大2
.0wH程度の空気圧縮力が働く。           
 ケーソンの安定性の検討に用いる波力は、ε=0の場合を
除いて、合田式を準用する方法を用いて推定できる。   
 以上の波力に関する諸特性に加え、ε=1/100の場合
の空気室内の水位変動を検討して、機械類および堤体に対す
る有効な保護対策の確立に見通しを得た。        


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