港湾技研報告

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砂地盤における地中杭の横抵抗に関する実験的研究

港湾技研報告 VOL.023 NO.02 1984.06

執筆者荘司喜博
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 幅7?、長さ60〜80?の、ひずみゲージを取付けたた
わみ性の大きい杭および小型土圧計を取付けた剛性の大きい
杭の2種類の杭を用いて、室内実験槽の砂地盤中に土被り厚
を変えて建て込み水平載荷実験を行った。実験の結果、杭頭
が地表面以上に位置する杭である地上杭と杭頭が地中部に位
置する杭である地中杭は、ともに地盤反力特性が、p=Ky
の関係で表せることがわかった。ここに、pは横方向地盤反
力(?f・?)、yは杭の水平変位(?)、Kは地盤の横抵
抗係数である。そして、地中杭のKよりはいくぶん大きいが
、同程度であった。以上の結果をふまえて地中杭の横抵抗の
計算にはp=Kyという関係があるものとして取扱うことを
提示し、実杭の場合の条件を想定し、これと異なる横抵抗の
計算法として比較を行い、その優位性を示した。     


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