港湾技研報告

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防波堤直立部に働く不規則波力に関する実験的研究

港湾技研報告 VOL.023 NO.03 1984.09

執筆者谷本勝利,高橋重雄,明瀬一行
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 防波堤の直立部に働く不規則波力の特性を波圧測定実験に
より調べた。                     
 実験はシリーズ?、?、?の三つに大別される。まず、シ
リーズ?の実験は低マウンド混成堤直立部に働く不規則波力
の統計的性質等を、同一スペクトルを目標として作成した2
0種の波群を作用させて調べたものである。また、シリーズ
?の実験はマウンド高さによる不規則波力の変化を、シリー
ズ?の実験は消波ブロックを被覆したときの直立部に働く不
規則波力の変化を調べたものである。          
 これらの実験報告から、混成堤に非砕波の波が作用する場
合や、砕波が作用する条件でも消波ブロック被覆堤の場合に
は、合田式を適用することによって、波力の相対度数分布や
代表波力の大きさがかなりよく推定できることが明らかとな
った。しかし、混成堤に砕波が作用する場合には、特に最大
波力の変動性が高く、合田式で求まる波力よりも著しく大き
な波力となる。                    


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