港湾技研報告

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大水深施工検査・海底探査技術の開発(第2報)−海底沈埋異常物探査技術の開発研究

港湾技研報告 VOL.023 NO.04 1984.12

執筆者木原純孝,白井一洋
所属機材部

要旨

 本報告は大水工部深施工探査・海底探査技術開発の一環と
して、超音波を用いた機雷・砲爆弾等海底沈埋異常物探査装
置を開発し、この装置を用いて室内実験で開発研究を行った
のでその結果をとりまとめたものである。        
 港湾工事においては、安全確保の見地から工事に先立ち、
機雷・砲爆弾等海底異常物の有無を確認することになり、海
底埋設物探査技術の開発が要請されている。従来よりこれら
の探査には音波方式が開発されてきたが、超音波の放射にト
ーンバースト波を用いたため、抵周波数で分解能が低下し、
海底埋設物特に傾斜埋設物を探知することは困難であった。
そこで超音波の放射に電磁誘導型送波器によるモノパルス波
を、送受波器に凹面配置クロスアレイ方式を用い分解能の向
上を図るとともに受波出力を処理しうる三方向断層像表示装
置を開発した。                    
 実験の結果、海底埋設物の三方向断層形状を映像化するこ
とができ実用化の可能性を得た。            


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