港湾技研報告

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不規則に対する波力発電ケーソンの空気出力−波エネルギーに関する研究 第3報−(欧文)

港湾技研報告 VOL.024 NO.01 1985.03

執筆者高橋重雄,小島朗史,鈴村諭司
所属水工部 (波エネルギー研究室)

要旨

 波力発電ケーソンの不規則波に対する空気出力特性ならび
に水理特性について、理論的・実験的に検討した。    
 理論は第1報で報告している規則波に対する理論を発展さ
せたもので、計算法に線形重ね合わせ法と逐次報がある。前
者は基礎方程式を周波数空間で解くもので、後者は時間空間
で解くものである。いずれの方法もほぼ同様の結果を示し、
実験結果とも全体的によく一致する。          
 不規則波に対する空気出力効率(波エネルギーの変換効率
)は長周期の波に対し、規則波の場合に比べ高くなる。この
傾向は実験でも計算でも認められるが、実験においてより顕
著である。                      
 入射する波高の変動性に比べ、空気室内の水位の変動性は
やや小さく、圧力はやや大きい。また、空気出力の変動性は
圧力の変動性よりも大きい。こうした傾向は実験値でも計算
値でも認められるが、計算値のほうが変動性を大きく評価す
るようである。                    


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