港湾技研報告

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リン溶出予測の数値モデルについて(欧文)

港湾技研報告 VOL.024 NO.01 1985.03

執筆者堀江毅,細川恭史
所属海洋水理部 (主任研究官)

要旨

 海域における有機物の内部生産に関連の深い底泥中のリン
の挙動に対する数値モデルを取り扱ったものである。このモ
デルにおいて、リンの溶出は、新生堆積物および在来底泥中
の有機リン分解により生成するリン酸態リンが一部間隙水中
に移行し、濃度勾配に基づく拡散により水中にもたらされる
現象としてとらえた。西宮沖の底泥に適用して、同海域の溶
出周年変化、底泥のI−P、O−Pおよび間隙水PO−Pの
分布がほぼ再現できることを確認し、さらに、底泥表層を浚
渫した場合の溶出度削減効果および同効果の特続性予測を 
行った。この結果、浚渫厚さ50?の場合、浚渫直後では溶
出速度は70%削減され、約20年で50%、約50年で2
0%削減となることが算出された。           


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