港湾技研報告

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捨石マウンドの支持力に関する実験的研究

港湾技研報告 VOL.024 NO.01 1985.03

執筆者高橋邦夫,冨田幸晴
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 大水深の場所に建設される防波堤では、経験的に50tf
/?を許容限界としている端し圧の制限が、設計上のネツク
になる場合が多い。そこで、端し圧を含む捨石マウンドの支
持力の問題を調べるために、大型の模型載荷実験を行った。
幅2m、長さ6m、深さ2.5mの鋼製実験槽に0.5〜2
.5?に粒度調整された砕石を入れ、その上にのせた1m×
1.9?の載荷板に偏心傾斜荷重を加えた。実験条件は、荷
重の偏心量、傾斜量及び砕石マウンドの形状である。このマ
ウンド材料まで含めて約1/20程度の幾何学的相似を一応
満足した模型実験の結果、上記の実験条件の影響が明らかと
なった。実験結果として得られた支持力の値は非常に大きい
ものであったので、その原因と考えられる内部摩擦角や壁面
摩擦について、考察を加えた。実験条件によらない特別な値
としての(限界)端し圧の存在を示す実験結果は得られなか
った。                        


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