港湾技研報告

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淡塩二層密度界面の抵抗と混合特性

港湾技研報告 VOL.024 NO.02 1985.06

執筆者中野晋,鶴谷広一,一戸秀久
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 下層二層流の実験結果より、密度界面近傍の乱流特性量(
流速勾配・密度勾配・乱れ強度・内部波高・連行速度)が界
面の摩擦速度を用いたクーリガンパラメータK(=u*/ε
gv)で統一的に表現されることがわかった。      
 また流速分布が界面付近では直線分布で、界面から離れた
所では対数分布で表現されることが確認された。     
 これらの成果を用いて界面抵抗係数、界面の安定限界及び
界面での連行係数の算定を行った。その結果、界面抵抗係数
は岩崎数のみの関数ではなく、レイノルズ数と内部フルード
数の関数となるとともに界面流速にも強く影響されることが
わかった。また界面での連行係数は従来考えられていたよう
な層平均リチャードソン数のみの関数ではなく、レイノルズ
数が影響することが明らかとなった。          


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