港湾技研報告

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コンクリートかさ上げの付着特性

港湾技研報告 VOL.024 NO.02 1985.06

執筆者林洋介,佐藤勝久
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 コンクリートによる付着かさ上げ舗装における最も基本的
な問題であるコンクリート版の付着特性を明らかにするとと
もに、信頼性の高い付着工法の提案を行った。      
 付着特性として、表面処理は付着強度に大きく影響し、ま
たショットプラストによる表面処理の効果が大きいこと、付
し、まの改善に対する付着材の効果はあまり大きくはないこ
と、劣化によるコンクリート自体の強度低下がほぼ同程度の
付着強度の抵下を招くこと等がわかった。また、一般的な付
着法では、曲げ強度、引張強度に比較して、せん断強度が低
い水準に留ることがわかった。こうした結果を受けて、新し
い付着工法として、コンクリート版に溝を切る工法を提案し
た。この工法は、付着のせん断強度を大きく改善する効果が
あることがわかった。さらに、かさ上げコンクリート版の乾
燥収縮によるひびわれ発生の恐れは、膨張コンクリートの使
用により低減することがわかった。           


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