港湾技研報告

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波浪の統計的性質に関する二,三の数値的検討

港湾技研報告 VOL.024 NO.04 1985.12

執筆者合田良実
所属水工部

要旨

 波高、周期等の統計量に関し、?統計的変動性とスペクト
ル形状の関係、?ゼロアップクロス法とゼロダウンクロス法
との差異、?波高の連長の支配パラメーター等について検討
した。数値シミュレーションによる擬似不規則波形データに
加え、現地観測および室内実験データを補足して使用した。
 波浪統計量の変異係数は波形記録中の波数の−1/2乗に
比例することが確認され、その比例係数がスペクトル形状ご
とに求められた。また、数値シミュレーションにおける注意
事項も明らかにされた。                
 ゼロクロス法の定義の差は統計的には有意ではなく、その
統計的変動範囲が求められた。ただし、新しく定義された波
形の前傾度パラメーターが大きいときは有意な差が現れる。
さらに、波高の連の平均長が周波数スペクトルから計算され
る新しいパラメーターと密接な関係にあることも明示された
。                          


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