港湾技研報告

一覧へ戻る

重複波による防波堤前面の海底洗掘及びその対策に関する研究

港湾技研報告 VOL.025 NO.01 1986.03

執筆者入江功,栗山善昭,浅倉弘敏
所属水工部 (漂砂研究室)

要旨

 防波堤前面の海底洗掘は、マウンド被覆工の散乱、本体根
固め工の散乱あるいはマウンド石の散乱など防波堤本体の安
定性の低下につながる多くの変状の発生原因となっているた
め、有効な対策工法を見出す必要がある。        
 本報告は、防波堤に対して波が斜めから入射する場合の海
底洗掘の特徴を調べ、続いて、有限振幅重複波の性質を利用
した洗掘防止法の効果を実験的に検討したものである。斜め
入射波による海底洗掘については、防波堤に平行方向の底質
移動による洗掘と防波堤に直角方向の底質移動による洗掘に
分けて考え、それぞれの寄与の度合いを検討した。    
 重複波の性質を利用した洗掘防止法については、模型縮尺
1/25と1/50の二次元実験により、捨石マウンドのり
先にグラベルを敷きならす工法が有効であることが確認され
、さらに他の防止法についても検討した。        


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.