港湾技研報告

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二山型スペクトル波による混成堤に働く波力と設計周期の算定法

港湾技研報告 VOL.025 NO.02 1986.06

執筆者谷本勝利,木村克俊,A.P.d.S.Pinto
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 風波とうねりが重なったような場合に生ずる二山型スペク
トル波の統計的性質および二山型スペクトル波に対する混成
堤直立部に働く波力特性を実験によって明らかにするととも
に、その設計周期の算定法を検討した。         
 水路での発生波を検討した結果、二山型スペクトル波の場
合は単峰型スペクトル波に比べて周期分布が広がる傾向が認
められた。しかし、代表周期Tmax、T1/10およびT
1/3の相互の関係には、スペクトル形状による差異はみら
れなかった。また、波高分布には二山型スペクトル波に対し
てもレーリー分布が適合することを確認した。      
 混成堤直立部に働く波力実験を行った結果、二山型スペク
トル波に対してもその場合の有義波周期を用いれば合田敷き
によって設計波力を適切に算定できることが明らかとなった
。さらに、二山型スペクトル波の有義波周期を重畳前のそれ
ぞれの波群の有義波高と有義波周期から算定する方法を提案
した。                        


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