港湾技研報告

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深層混合処理工法による現場処理土の工学的特性

港湾技研報告 VOL.025 NO.02 1986.06

執筆者田中洋行,寺師昌明
所属土質部

要旨

 深層混合処理工法によって原位置で形成された安定処理土
の工学的特性について述べる。対象とした処理土は、実際の
施工機械を用いて海底地盤中に部分的にオーバーラップして
作られた処理土柱体をそのまま地上に引上げ、丁寧にサンプ
リングしたものである。                
 現場処理土中の安定材の分布や一軸圧縮強度はばらつくも
のの、特に処理土柱体内の場所による大きな差はなく、強度
は一本の柱体内ではほぼ一様であることがわかった。しかし
、オーバーラップ施工を行う場合、すでに形成されている処
理土柱体の強度は次の柱体を打ち継ぐことによって低下する
。一軸圧縮強度、引張り強度及び透水性からみた処理土の異
方性は認めることはできない。また、室内配合供試体から、
処理士の一軸圧縮強度と他の工学的特性との関係がすでに明
らかにされているが、今回実施した一連の力学試験の結果か
ら、現場で形成された処理士についても、これらの関係を適
用できることが明らかになった。            


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