港湾技研報告

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根入れのある剛体構造物の地震時安定性に関する解析的研究

港湾技研報告 VOL.025 NO.03 1986.09

執筆者風間基樹,稲富隆昌
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 剛体構造物は、周辺地盤の地震時を拘束する作用があるこ
とが知られている。本報告では、地盤ばねを介入して自由地
盤の地震応答変位を剛体に作用させるモデルを用いて、深さ
方向に位相差のある地震時が構造物の応答に及ぼす影響、剛
体の質量効果、剛体の寸法効果、動土圧分布、慣性力と動土
圧合力の位相関係等を検討した。また、FEM(等価線形2
次元有限要素法)および地震観測の結果と比較し、解析モデ
ルの適用性を検討した。                
 解析の結果、根入れのある剛体構造物の地震時安定性に対
しては、低い振動数領域ほど土圧の影響が大きいこと、土圧
の評価の際には周辺地盤の地震動の深さ方向の分布を考慮す
る必要があることが明らかにされた。また、解析モデルから
、剛体構造物の地震応答、動土圧の分布形、慣性力と動土圧
合力の位相関係等の特性が示された。          


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