港湾技研報告

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波力発電ケーソンの波の入射角と方向分散性による空気出力の変化−波エネルギーに関する研究(第5報)−(欧文)

港湾技研報告 VOL.026 NO.01 1987.03

執筆者高橋重雄,明瀬一行,吉本靖俊,田中智
所属水工部 (波エネルギー研究室)

要旨

 港湾技術研究所では、波力発電ケーソンとよぶ防波堤に付
加する型式の波エネルギー変換装置の開発を行っている。こ
れまでの研究によって、波パワーを空気パワーに変換する機
構が明らかとなっているが、そうした検討は断面的なもので
あり、平面的な検討は行っていない。          
 波力発電ケーソンの空気出力は、波向きや波の方向分散性
によって変化し、また空気室の法線方向の区画長さによって
変化する。こうした点を理論的・実験的に検討した。実験は
多方向不規則波も用いている。得られたおもな結論は以下の
とおりである。                    
1) 空気出力効率は、波向きや波の方向分散性によっては
  あまり変化しない。                
2) 従来の空気出力理論を波向きや波の方向分散性の効果
  を含むものに拡張した。              
3) 空気室の区画長さによって空気出力が変化する。この
  変化が計算できるようになった。          


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