港湾技研報告

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汀線位置の短期変動特性とそのモデル化の試み

港湾技研報告 VOL.026 NO.02 1987.06

執筆者加藤一正,柳嶋慎一,村上裕幸,末次広児
所属水工部 (漂砂研究室)

要旨

 茨城県鹿島灘に面する波崎海洋研究施設(HORF)で、
観測桟橋に沿った海浜断面を毎日1回測定している。本報告
では、1986年3月12日〜9月11日(184日間)の
データを用い、汀線位置の短期変動特性を調べ、それと沖波
エネルギーフラックスの変化とを関連付けた。      
 汀線位置は、堆積過程では波のエネルギーフラックスに関
係なく0.68m/dayの速度で前進し、侵食過程では、
そのときの汀線位置とエネルギーフラックスレベルに依存す
る急激な後退が生じる。解析結果をもとに、汀線位置の短期
変動予測モデルを示した。本モデルは、漸化式となっており
、波のエネルギーフラックスを入力することにより毎日の汀
線位置が順次計算できる。本モデルで予測した結果は実測汀
線位置と良く一致した。                
 更に本モデルを1−line−theoryと組み合わせ
ることにより、汀線位置の短期変動を予測することの可能性
を検討した。                     


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