港湾技研報告

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ベイズ型モデルを用いた方向スペクトルの推定

港湾技研報告 VOL.026 NO.02 1987.06

執筆者橋本典明
所属水工部 (海象観測研究室)

要旨

 少ない観測波動量から精度の良い方向スペクトルを推定す
ることのみならず、観測誤差、推定誤差に対しても強く、安
定した方向スペクトルを推定可能な方法としてベイズ型モデ
ルを用いた方向スペクトルの推定理論を検討した。    
 本報告では、ベイズ型モデルを用いた方向スペクトル推定
法について、その理論的背景、理論式の定式化、および、数
値シミュレーションにより、その適用性を検討した結果等を
報告している。                    
1) 本方法は任意の波動量に適用可能である。しかしなが
  ら、二方向波浪のような複雑な方向スペクトルに対して
  は、4成分以上の波動量が必要である。       
2) 本方法による方向スペクトルの推定精度は、既往の推
  定法に比べて極めて良い。             
3) 本方法は、クロススペクトルの推定誤差の影響を受け
  にくく、安定安定した方向スペクトルを推定可能である
  。                        


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