港湾技研報告

一覧へ戻る

水質自動観測データの解析と赤潮予測への応用

港湾技研報告 VOL.026 NO.02 1987.06

執筆者村上和男
所属海洋水理部 (海水汚染水理研究室)

要旨

 本資料は多変量解析法を用いた水質データの処理を通して
、赤潮時の水質特性について述べたものである。用いたデー
タは、運輸省第三港湾建設局において、大阪湾西宮防波堤脇
で実施された水質自動観測による連続水質データである。 
 約1箇月間程度の連続観測を58〜60年度の3回にかけ
て実施された。測定項目は水温、塩分、pH、DO、濁度、
COD、クロロフィル−a、硝酸、アンモニア、リン酸、総
リン、ケイ酸であり、1時間ごとの連続観測を実施している
。                          
 これらの水質の時系列データを用いて、主成分分析、重回
帰分析、クラスター分析、相関分析等の多変量解析法を用い
て、赤潮時の水質特性、特に水質項目間の相互特性について
検討し、水質の総合特性値を把握した。また、重回帰分析、
カルマン・フィルター等を用いて、赤潮の予測手法について
検討した。                      


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.