港湾技研報告

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逆流中での風波の発達特性

港湾技研報告 VOL.026 NO.04 1987.12

執筆者鶴谷広一,中野晋,柳嶋慎一,松延嘉國
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 逆流中で発達する風波の発達特性を、風洞水路を使って実
験的に検討した。本研究は、これまで十分検討されていなか
った逆流の流速が大きく、風上端でも大きな波が発生するよ
うな条件下での風波の発達を取り扱ったものである。流速分
布はレーザー・ドップラー流速計で測定した。逆流中では風
波は顕著な波群を形成し、これが長距離を伝播することがわ
かったが、この波群の群速度は流速分布から計算される波の
群速度にほぼ等しいことがわかった。これより従来から提案
されていた等価吹送距離の考え方が妥当であることがわかっ
た。                         
 風上端で有限の大きさの波が発生するような場合には、こ
れまで提案されていた順流も含めた波高の発達の式よりも、
小さい波高にしかならないことがわかり、その実験式が得ら
れた。                        


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