港湾技研報告

一覧へ戻る

海域の物質循環過程のモデル化と浄化効果の予測手法について

港湾技研報告 VOL.026 NO.04 1987.12

執筆者堀江毅
所属海洋水理部 (主任研究官)

要旨

 本文は、内湾の汚染海域の現状分析と浄化対策による水質
・底質改善効果を予測するためのシミュレーションモデルの
特性、および、これを用いて効果予測をするための手法につ
いてとりまとめたものである。             
 本研究によって、汚濁海域における水質・底質支配要因の
現地実測資料による確認、および、解析モデル、数値モデル
による解析法とそれらを用いた解析の妥当性が確認された。
また、流入負荷削減、溶出削減、導水などの浄化対策に対す
る数値シミュレーションでは、それらの効果の大きいことが
予測されたが、効果と工費・維持費を考慮して効率的な区域
、規模、方法を見い出す必要のあることが明らかとなった。
さらに、各種汀線型式による生物濾過やエアレーション・移
流混合作用による浄化能力は大きく、これを最大限に活用し
て港湾構造物の構造型式と配置を構造物本来の機能の向上と
ともに考えていくのが有効であることが示された。    


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.