港湾技研報告

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防波堤の構造と水理特性−日本における防波堤設計の現状−(欧文)

港湾技研報告 VOL.026 NO.05 1987.12

執筆者谷本勝利,高橋重雄,木村克俊
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 日本における防波堤の主要構造様式は捨石マウンドの上に
直立部を設けた混成堤であり、その前に消波ブロックを投入
した構造も多い。本報告ではこれらの在来形式の反射・伝達
波特性および波力安定性について、既に確立された諸公式を
含めて概観した。特に、不規則伝達波の伝播に伴う特性の変
化については新しい実験データを示している。      
 一方、近年における防波堤建設をとりまく諸情勢の変化、
特に大水深・大波浪化の趨勢は建設費の急騰をもたらしてお
り、より合理的で経済的な防波堤の開発を要請している。こ
れに呼応してこれまでに行ってきた新防波堤構造の開発の現
状を紹介した。取り上げた構造の主要なものは、上部斜面ケ
ーソン、マルチセルラーケーソン、曲面スリットケーソン、
波力電力ケーソン、台形ケーソン、二重円筒ケーソン、等で
ある。                        


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