港湾技研報告

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ベイズ型モデルを用いた方向スペクトル推定法および現地観測データへの適用(欧文)

港湾技研報告 VOL.026 NO.05 1987.12

執筆者橋本典明,小舟浩治,亀山豊
所属水工部

要旨

 少ない観測波動量から精度の良い方向スペクトルを推定す
ることのみならず、観測誤差、推定誤差に対しても強く、安
定した方向スペクトルを推定可能な方法としてベイズ型モデ
ルを用いた方向スペクトルの推定理論を検討した。    
 本報告では、ベイズ型モデルを用いた方向スペクトル推定
法について、その理論的背景、理論式の定式化、および、数
値シミュレーションにより、その適用性を検討した結果等を
報告している。                    
 また、この手法を用いて、水深150m地点の石油掘削プ
ラットフォーム上で観測した7成分同時観測記録を解析した
結果を紹介している。                 
 主要な結論は次のとおりである。           
 1) 本方法は、任意の波動流に適用可能である。しかし
   ながら、二方向波浪のような複雑な方向スペクトルに
   対しては、4成分以上の波動量が必要である。   
 2) 本方向による方向スペクトルの推定精度は、既往の
   推定法に比べて極めて良い。           
 3) 本方向はクロススペクトルの推定誤差の影響を受け
   にくく、安定した方向スペクトルを推定可能である。


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