港湾技研報告

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重力式係船岸の地震被災量の推定手法に関する研究(欧文)

港湾技研報告 VOL.026 NO.05 1987.12

執筆者上部達生
所属構造部 地震防災研究室

要旨

 地震防災対策をより合理的かつ効果的に実施すること、お
よびより合理的な耐震設計法を開発することを目的として、
重力式係船岸の地震時の被災量の定量的な推定について検討
した。まず、地震被災事例を収集し、その被災の定量的表現
、被災形態の類別を行った。被災形態に関する検討では、重
力式係船岸の地震時の被災は滑動が主因とみられる事例が、
支持力不足が主因とみられる事例より多いことが明らかにな
った。収集した地震被災事例に基づいて、地震時の強さに相
当する震度(作用震度)とその構造物の安定解析において安
全率が1となるときの震度(破壊震度)と比から重力式係船
岸の被災変形量および被災額を推定する手法について検討し
た。さらに、この推定手法から得られる被災額と最大加速度
の発生確率から、被災額の期待値を計算し、これと初期建設
非の和が最小となる設計震度を最適値として求める手法とそ
の具体的な計算法を示した。              


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