港湾技研報告

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係留船舶の動揺とその港湾の稼働率に及ぼす影響について(欧文)

港湾技研報告 VOL.026 NO.05 1987.12

執筆者上田茂
所属構造部 海洋構造研究室

要旨

押本論文においては、泊地の静穏度とその計算に係わる要因
について記述する。港内静穏度実験において、模型船を係留
し、その動揺を同時に測定した。模型実験の結果は、係留船
舶が長周期波の影響を受けて動揺する場合には、泊地の静穏
度の計算を単に係留施設の前面の波高のみに基づいて行うの
は適当でないことを示唆している。           
押係留船舶の動揺とこれに影響を及ぼす要因、たとえば、係
留システムの変位復元力特性、波の不規則性、風の変動性な
どとの関係が示されている。港湾荷役の稼働率を改善するた
めに、係留船舶の動揺計算を実施し、その結果係留システム
の改善が効果的であることがわかった。         


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