港湾技研報告

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現地観測における水圧波形から表面波への換算手法について

港湾技研報告 VOL.027 NO.03 1988.09

執筆者小舟浩治,合田良実,成田明,佐々木弘,森田行司
所属海洋水理部 (海象調査研究室)

要旨

 現地波浪観測機器として最も広く用いられている超音波式
波高計は、荒天時に波が砕けるようになると、正常な波形記
録が取得できなくなるという難点を持っている。本研究は、
こうした難点を補う手段として水圧センサーによる圧力変動
の同時観測を行った場合、どのような処理方法が適切である
かを検討したものである。               
 水圧波形記録から表面波形記録の代表値(有義波など)を
推定する手段として(1)水圧波形の有義値に換算係数を乗
じる従来の方法、(2)線型回帰式を用いて表面波形を推定
する方法、の2つの方法を取り上げ、那覇港および常陸那珂
港における高波記録を実際に解析することにより、これらの
データ処理方法の妥当性を検討している。        
 観測データを解析した結果,従来の方法に比べ線型回帰式
を用いた変換手法の方が,現地用波浪データ処理法としては
有効な手法であることが明らかとなった。        


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