港湾技研報告

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数値シミュレーションによる不同沈下の予測とその空港舗装設計への適用

港湾技研報告 VOL.027 NO.04 1988.12

執筆者土田孝,小野憲治
所属土質部

要旨

 土質定数の不均一性を考慮して不同沈下量を推定するシミ
ュレーションプログラムを改良し、新たに地盤定数の水平方
向自己相関、三次元圧密の効果を考慮できるプログラムFU
TO88を開発した。いくつかの事例を解析した結果からF
UTO88によるシミュレーション結果は観測された不同沈
下の統計的性質とよく一致することを確認した。代表的な沖
積地盤を対象にしたシミュレーション結果から、わが国の代
表的な埋立地において不同沈下を予測するための簡単なチャ
ートを作成した。さらに、空港舗装におよぼす不同沈下の影
響を舗装構造に与える破損と舗装表面の勾配の変状に分け、
FUTO88によるシミュレーション結果を用いて将来発生
する不同沈下によって必要になる空港舗装の補修の頻度を推
定する方法を提案した。推定された補修頻度から舗装構造の
ライフコストを算定するならば,不動沈下は生じる地盤での
合理的な舗装構造の選定が可能になる。         


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