港湾技研報告

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事前混合処理工法による処理土の強度・変形特性

港湾技研報告 VOL.029 NO.02 1990.06

執筆者善功企,山崎浩之,佐藤泰
所属土質部 動土質研究室

要旨

 本研究は、砂質土に少量のセメントを混合して得られる処
理土を用いて埋立てを行い、液状化しない地盤を造成するい
わゆる事前混合処理工法の開発研究の一環として行われたも
のである。秋田外港砂および六甲産まき土に5.5%〜12
%のセメントを混合した処理土の静的強度・変形特性が、一
軸圧縮試験および三軸圧縮試験により詳細に調べられている
。得られた主要な結論は以下のとおりである。(1)セメン
トの添加・混合により、処理土には粘着力が付加されるが、
粘着力の大きさは、セメント添加率、処理土の密度、母材の
種類に依存する。(2)処理土のせん断抵抗角は、未処理土
のせん断抵抗角とほぼ等しいかもしくは数度程度大きくなる
。(3)処理土はややぜい性が高くなり、破壊ひずみも未処
理土に比較して小さくなる。(4)処理地盤の静的設計では
,圧密排水試験による強度定数が適用できる。


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