港湾技研報告

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大変形する単杭構造による接岸ドルフィンの残留変位と累積疲労損傷度

港湾技研報告 VOL.030 NO.01 1991.03

執筆者上田茂,白石悟
所属構造部 海洋構造研究室

要旨

 従来,シーバースの接岸ドルフィンは,船舶の接岸エネル
ギーを主として防舷材によって吸収するように設計されてい
る。これに対して,単杭構造(Single Pile S
tructure;SPS)は,高張力鋼を用いた単杭構造
物で,杭自身が大変形することによって,接岸エネルギーを
吸収する。                      
 SPSの設計に当っては,大変形する杭の変位復元力特性
の解明,繰り返し荷重による残留変位の推定および疲労に対
する安全性の検討などが主要な課題である。本研究では,現
地実大水平載荷実験および模型杭繰り返し水平載荷実験で得
られたSPSの変位復元力特性に基づき,接岸ドルフィンに
耐用年数内で作用する接岸時および係留時の荷重に対してS
PSの残留変位および累積疲労損傷度を計算した。


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