港湾技研報告

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捨石による基礎マウンドの形状および力学特性に関する考察

港湾技研報告 VOL.030 NO.01 1991.03

執筆者口田登,辻垣武彦,森田博史
所属計画設計基準部

要旨

 捨石および捨石マウンドのもつ基本的な特性の未解明な部
分を,統計幾何学的および統計力学的な手法を用いることに
よって考察した。その結果,以下の事項が明らかとなった。
(1)捨石のための新しい3種類の形状表示法を提案し,そ
れぞれの計算結果をフラクタル次元に変換して比較したとこ
ろ,捨石の形状特性はいずれの表示法を用いても,ほぼ一致
した結果が得られることがわかった。          
(2)捨石マウンド表面の不陸の統計的な性質をスペクトル
解析によって検討したところ,施工分類(均し無,機械ある
いは荒均し,本均し)に応じた表面形状のフラクタル次元を
設定できることがわかった。              
(3)捨石マウンドの力学的挙動の基本的なメカニズムを体
系的に検討するため,新しい統計力学モデルを提案し,マウ
ンドの初期状態〜圧縮過程〜破壊状態という一連の流れのメ
カニズムを考察した。


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