港湾技研報告

一覧へ戻る

避泊フェリーの係留張力と振れ回り運動に関する検討

港湾技研報告 VOL.030 NO.02 1991.06

執筆者平石哲也,本城智
所属水工部 波浪研究室

要旨

 沖縄県地方においては、生活物資の多くが直接日本本土よ
り海上輸送されており、定期航路の果たす役割は重要である
。一方、沖縄県地方は、台風の来襲する頻度が高く、台風来
襲時には、定期航路を走る大型フェリーは鹿児島方面へ避難
し、長期にわたって欠航する場合がある。そこで、運航の定
時性を確保するためには、沖縄県内の港湾において、フェリ
ーを避泊する必要がある。本研究では、大型フェリーの港内
避泊方式として、フェリーが所有するチェーンで直接海底か
ら係留する錨泊と、避泊ブイを用いてナイロン製ホーサーに
よって船首を単点係留するブイ泊を対象とした。そして、避
泊フェリーの振り回し運動および係留力の特性を、模型実験
と数値計算によって明らかにした。さらに、フェリーの避泊
可能性について検討した。その結果、避泊方式としてはブイ
泊が適当であることを示した。


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.