港湾技研報告

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離散渦法による構造物周りの流れのシミュレーション

港湾技研報告 VOL.030 NO.02 1991.06

執筆者細川恭史,古川恵太
所属海洋水理部 (主任研究官)

要旨

 本研究では、モデル化された直線状の構造物に対して水理
実験を行い、渦の存在する後流の特性を観察すると共に、数
値モデルにより剥離渦を伴う流れの変化を予測する計算法の
開発を目的として行ったものである。また、本計算法の応用
例として、振動流中に置かれたハの字型造流堤の造流機構を
検討した。                      
 本論文で得られた主な結論を列拳する。?流れに対して傾
きを持った直線状の構造物の背後には、Maueの渦列が現
れ、ストローク数は0.15〜0.19となった。?本計算
法に現れる4つのパラメータを、レイノルズ数の関数として
一般化した。?本計算法により、ハの字型造流堤の造流効果
の最適値は、作用する振動流の周期と造流堤の配置角により
決定されることを示した。


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