港湾技研報告

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サンドドレーンの効果に関する有限要素解析

港湾技研報告 VOL.030 NO.02 1991.06

執筆者小林正樹
所属土質部 土性研究室

要旨

 サンドドレーン工法は、軟弱粘性土地盤に対する地盤改良
工法として幅広く用いられてきている。この工法の効果に関
して、我が国における高速道路建設における試験盛土が興味
深い結果を与えている。試験盛土の結果によると、サンドド
レーンには沈下促進効果がほとんど認められなかった。  
 通常の圧密理論によれば、サンドドレーンにより沈下が促
進されるはずである。このような理論と実際の相違は、通常
の理論が土を弾性体と考え、一次元解析を行っているのが大
きな原因と考えられる。通常の圧密理論の欠点を補うものと
して、弾・粘塑性理論を用いた多次元圧密解析を行い、サン
ドドレーン工法の沈下促進効果に関して検討を行った。この
結果によれば、理論的にも、サンドドレーンにはあまり沈下
促進効果が期待できないことが分かった。


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