港湾技研報告

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盛土の地震被災事例に基づく円形すべり安定解析手法の検討

港湾技研報告 VOL.030 NO.02 1991.06

執筆者上部達生,長田信
所属構造部 地震防災研究室

要旨

 関東地震から1983年日本海中部地震までの過去の大地
震による盛土等の被災事例を734事例収集した。これらの
事例の約半分が被災パターン?(法面の崩壊等が法肩に限ら
れるもの)であり、被災程度?(軽微な被害の程度)の事例
が全事例の半分強であった。これらの被災事例から、円形す
べり面法による安定解析のためのデータの整っている53事
例(内無被災事例は4事例)を選定した。次に、被災地点の
地盤応答解析を実施して、各地点の地盤加速度と基礎地盤の
過剰間隙水圧を推定し、円形すべり面法による安定解析を実
施した。この解析結果により、震度と過剰間隙水圧を考慮し
た円形すべり面法の安定計算により、飽和砂地盤上の盛土等
の耐震性を検討できることが確認された。


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