港湾技研報告

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歩行式水中調査ロボットの開発−(第2報)軽量防水型実験機の設計−

港湾技研報告 VOL.030 NO.02 1991.06

執筆者朝倉修,秋園純一,岩崎峯夫,根本孝志
所属機械技術部 計測施工研究室

要旨

 港湾工事にともなう水中調査作業を潜水士に代わって行わ
せるため、水中テレビによる海中観察と歩行による海底面凸
凹測定を主要機能とする軸対称6脚昆虫型ソフトウェア制御
歩行ロボット「アクアロボ」を開発している。母船の小型化
と取扱いの容易さへの要請が大きいため、昭和62年〜63
年度(1987〜1988年度)に軽量防水型実験機(3号
機)の設計・製作を行った。              
 この軽量防水型実験機は、?関節の小型軽量化?防水区画
の減少?全関節同一構造化を特長としており、アクチュエー
タ、および減速機の配置、各種配線の取り回しを見直して、
関節を小型軽量化し脚部を細くしたもので、従来よりも重量
・流体抵抗を小さくできる。              
 その結果、軽量防水型実験機は昭和62年度に製作した空
中重量約700?fの防水型実験機(2号機)と同一脚長で
ありながら空中重量は278?fで、水槽実験では平面上で
毎分8m以上の歩行速度を達成した。


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