港湾技研報告

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水平管における空気混入軟泥の流動特性

港湾技研報告 VOL.030 NO.02 1991.06

執筆者岡山義邦,鮎貝基和,鈴木誠,福本裕哉
所属機械技術部 浚渫埋立研究室

要旨

 最近の港湾工事においては、通常の浚渫ポンプでの排送が
難しいような流動性の低い高濃度の軟泥輸送に対して、空気
を混入した状態で輸送する実験的試みが数多く見られる。 
しかしながら、現在各地で試行されている空気混入スラリ輸
送システムの設計は、過去の実績あるいは経験に依存する面
が多々あり、経済性を評価するためにも適切な流送設計の手
法の確立が求められている状況にあるといえる。     
 今回、このような背景のもとに、微粒子を含んだ軟泥を水
平管内を流動させ、これに圧縮空気を混入したときの流動特
性を室内実験によって調べたみた。本研究では、まず微粒子
土砂から軟泥スラリを調整し、これをべき法則に従う擬塑性
流体と考えてその管内流動特性を明らかにした。そして、こ
れをベースにして圧縮空気を混入した場合の流動特性、特に
圧力損失の算定について水平分離モデルを用いて検討してい
る。


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